冬の外出にはカイロが欠かせないという方、いらっしゃいますよね。
使い捨てカイロはあたたかくて便利ですが、見た目やゴミの量に不満を感じていた管理人。
そんな管理人をよそに、うちの夫はこんなもの↓をひそかに買って使っていたのです…
ということで今回は、夫が管理人に内緒で買って暖をとっていた「ハクキンカイロ」についてレビューしていきます。
「ハクキンカイロ」とは?
繰り返し使えるカイロ
「ハクキンカイロ」はベンジンを注油して繰り返し使えるカイロです。
カイロの火口は消耗品なので1~2シーズンくらいで交換が必要になりますが、他の部品は繰り返し使うことができます。
一度買えば長く使うことができるので、発売以来90年もの間、世界中で愛されるロングセラー商品となっています。
ベンジンの酸化熱を使った環境に優しいカイロ
「ハクキンカイロ」は、注油したベンジンがプラチナの触媒作用で分解されるときの酸化熱を使ってあたたかくなります。
マッチやライターなどを使って温度を上げてあげると、プラチナの接触反応が始まり、一定時間反応が次々と起こります。
ちなみに、プラチナの触媒作用により分解されたベンジンは”炭酸ガスと水”という極めて安全性の高い物質になります。
そのため、「ハクキンカイロ」は環境に優しいカイロとしても注目を集めています。
使い捨てカイロの約13倍の熱量であたためてくれるカイロ
「ハクキンカイロ」の熱量は使い捨てカイロの約13倍。
温度でいうと、おおよそ50℃をキープしてくれるので、使い捨てカイロと比べるととてもあたたかいんだそう。
タウンユースはもちろん、キャンプなど冬のレジャーでも活躍すると人気です。
「ハクキンカイロ」の商品基本情報
「ハクキンカイロ」を使うには、「ハクキンカイロ」本体とベンジンを買う必要があります。
「ハクキンカイロ」本体は、スタンダート・ジャイアント・ミニの3つのサイズがあり、サイズが大きくなるほど、保温時間が長くなります。
それぞれの商品情報を以下の表にまとめておきますので、サイズ感と保温時間の兼ね合いで選んでみて下さいね。
商品名 | ハクキンカイロSTAND | ハクキンカイロPEACOCK GIANT | ハクキンカイロmini |
セット内容 | カイロ本体、カップ、袋、説明 | ||
本体サイズ | 68×101×15(mm) | 70×110×20(mm) | 58×87×13.5(mm) |
最長保温時間 | 24時間 | 30時間 | 18時間 |
定価※1 | 3,850円(税込) | 5,500円(税込) | 3,300円(税込) |
ベンジンについても、同じメーカーから2種類販売されています。
どちらを使ってもあたたまり方に大差はありませんが、エビスベンジンの方がベンジン特有の刺激臭が少ないと言われています。
商品情報は以下の通りです。
商品名 | ハクキンカイロ指定ベンジン | |
エビスベンジン | NTベンジン | |
容量 | 500ml | |
定価※1 | 968円(税込) | 985円(税込) |
※1 2020年10月現時点での、公式サイトの販売価格。変更になる可能性があります。
「ハクキンカイロ」をレビュー!
ジッポやスキットルのようなおしゃれな見た目
こちらが、夫が買った「ハクキンカイロ」とベンジン
正式な商品名は「ハクキンカイロ mini」と「NTベンジン」です。
本体に、フリース生地の袋、ベンジンを注油するときに使うカップ、説明書(画像にはありません)がセットになっています。ライター、洗濯バサミは自前のものです。
本体はこんな感じ。
本体を入れるフリース生地の袋も落ち着いた色で気に入りました。
ちなみにminiのサイズは58×87×13.5mm。
掌に乗るくらいの大きさです。
手に持って暖をとるのにちょうど良いサイズ感ですね。
慣れれば案外簡単な使い方
使い方は以下の通り。
1.蓋を開けて、火口を外す
まずは蓋を開けて、本体から火口を外します。
中には綿のような見た目のプラチナ触媒が詰められています。
2.付属のカップを本体に平行に差し込む
プラチナ触媒が詰められている部分に、付属のカップを平行に差し込みます。
3.カップにベンジンを注入する
ベンジンをカップの中に注ぎ入れます。(手の出演は夫です 笑)
4.カップを垂直に捻り、ベンジンを本体内部に入れる
カップを90度捻ると、ベンジンが本体内部に落ちていきます。
5.火口を取り付け、火であぶる
火口を再び本体に付け、ライターなどの火であぶります。
6.蓋を閉じて、付属の袋に入れる
蓋を閉じたら、付属の袋に入れて終わりです。
火を使うのでちょっと面倒そうに感じますが、慣れれば2〜3分でできるので、個人的には許容範囲です。
使い捨てカイロよりあたたかい
おおよそ50℃をキープできるというだけあって、使い捨てカイロよりもあたたかいです。
そして、反応が続く限り(miniの場合は最長18時間)そのあたたかさが持続します。
イメージ的には、真冬の寒い日に自販機で買ったホット缶コーヒーを両手で包んだ時…みたいなあたたかさが続く感じ。
見た目がおしゃれというのもあって情緒があるというか、心も暖かになる気がします。
ゴミが出ないのでエコ
毎日使っても使い捨てカイロのようにゴミが出ないのも嬉しいポイント。
クリーンエネルギーなうえ、ゴミまで減らせるので、地球に優しい人間になった気分にさせてくれます。
使い捨てカイロと同じくらいのコスト
コストは使い捨てカイロと大差ありません。
ベンジンの買い足しと、1~2シーズンごとの火口の交換が必要ですが、本体は5年でも10年でも使えるので、結果的に同じくらいのコストになるそうです。
ベンジン独特のニオイがする
反応が起こっている間は、ベンジン独特の石油系のニオイがします。
管理人は苦手なニオイではないので別に気になりませんが、受け付けない!という方もいるそうです。
ハクキンで販売されている2種類のベンジンのうち、「エビスベンジン」の方がニオイがしにくいそうなので、どうしても気になる方は試してみると良いかもしれません。
手以外には使い捨ての貼るカイロの方が便利かも
ハクキンからは「ハクキンベルト」という、ハクキンカイロを腰に固定できるベルトが販売されています。
また、他メーカーからもベンジンカイロ用のベルトは販売されているので、これらを使えば、腰やお腹をあたためることができます。
管理人はベルトを使ったことはないですが、「ハクキンカイロ」は硬いですし、使い捨てカイロと比べると厚みがあるので、つけ心地が悪かったり、アウターに響くんじゃないかな?という気がします。
なので、個人的には、手以外をあたためたい時には使い捨ての貼るカイロの方が便利かなぁと思います。
自分で消すことはできない
「ハクキンカイロ」は、暑くなってきたからいらない!となっても、基本的には自分で消すことができません。
一度始まった触媒燃焼は、ベンジンがなくなるまで止まらないからです。
どうしても消したいという場合には火口を外すという方法もありますが、火傷の危険性もあるのでおすすめできません。
暑くなってきたら手に持つのをやめればいいんじゃない?と思うので、個人的には気になりませんが、自分で消せないということはあらかじめ理解しておいて下さい。
まとめ
あたたかい・エコ・おしゃれなど長所がある一方で、準備が必要・手以外に使いにくいなど短所も感じた「ハクキンカイロ」。
個人的には、手には「ハクキンカイロ」、腰やお腹には使い捨ての貼るカイロと使い分けするといいかなと思いました。
- 使い捨てカイロは見た目がダサいと思う
- 使い捨てカイロはゴミが増えるしエコじゃないと思う
- 手の冷えが気になる